再利用性 【reusability】 リユーザビリティ
概要
再利用性(reusability)とは、ソフトウェアの備える性質の一つで、別のソフトウェアの一部に取り込んでそのまま利用することができる性質、および、そのしやすさの度合いのこと。ある開発プロジェクトで作成したプログラムのソースコードを、別のプロジェクトで同じ機能を実装するためにそのまま流用できる性質のことを表す。再利用性が高いコードが豊富に存在すれば、新たに開発しなければならない部分を減らしてコストや期間を節約することができる。
プログラムを再利用しやすくするには、コードを機能ごとにまとまった部品(関数やクラス、モジュール、コンポーネントなど)の集まりとして設計し、部品間の依存関係を最小限に抑えて独立性を高める必要がある。汎用的な機能とアプリケーション固有の機能を明確に分離する必要もある。
様々なプログラムから呼び出して使用できる部品を集めたプログラム集を「ライブラリ」(library)と呼び、再利用性を高めるためによく用いられる。汎用的なものはソフトウェアメーカーなどが開発者向けに提供しているが、開発者が将来プログラムを再利用するために独自に作成する場合(カスタムライブラリ)もある。
(2023.5.12更新)