読み方:アイティーエー

ITa 【Integration Test A】 内部結合テスト / 内結

概要

ITa(Integration Test A)とは、システムやソフトウェアの開発におけるテスト(試験)の段階の一つで、結合テスト(IT:Integration Test)を2段階に分けて行なう際に、前半部分に当たるテスト工程。
ITaのイメージ画像

ソフトウェアテストでは一般に、プログラム単体の動作を調べる単体テストユニットテスト)、プログラム間の連携を調べる結合テスト連結テスト/統合テスト)、システム全体の挙動を調べるシステムテストの順に実施する。

結合テストでは、開発した複数のモジュール(部品)などを組み合わせて動作させた時に正しく動作するかを主に調べる。大規模なシステムなどではこれを2段階に分けて行う場合があり、前半の工程を「ITa」(Integration Test A)、後半を「ITb」(Integration Test B)と呼ぶことがある。

具体的に何を前半とするかは企業や現場により異なる。よく見られる例の一つは、実施主体の違いによって分割し、プログラムの開発元自身が行う結合テストを「ITa」、発注元など開発元以外の主体が行うテストを「ITb」とするものである。

また、複数の完結したサブシステムで構成される大規模システムなどの場合には、テスト範囲を規模や構造に基づいて分割し、サブシステム内のモジュール間結合テストを「ITa」、サブシステム間の結合テストを「ITb」とする例も見られる。

「ITa」「ITb」という呼称や分割の仕方は規格などに定められたものではなく、「ITc」などを加えて3段階以上で構成したり、「IT1」「IT2」など別の呼称を用いる場合もある。海外では「IT1」「IT2」など数字で段階を分ける表記は見られるが、「ITa」「ITb」のような表記は一般的でないので注意が必要である。

(2025.8.18更新)

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