コンポーネント図 【component diagram】
概要
コンポーネント図(component diagram)とは、ソフトウェアの設計などに用いられるUML(Unified Modeling Language)で規定された図(ダイアグラム)の一つで、システムを構成する要素間の関係を表したもの。規模の大きなソフトウェアは通常、複数の実行ファイルやライブラリファイル、モジュールといったソフトウェア部品の組み合わせとして実装される。コンポーネント図はシステムがどのようなコンポーネント群から構成され、それらの相互の依存関係はどうなっているかといった内容を記述する。
各コンポーネントは矩形で表し、内部に機能の名前と、コンポーネントであることを示す《component》という表記(ステレオタイプ)を記載する。ステレオタイプに代えてコンポーネントを表す小さなアイコン(矩形の左辺に小さな長方形が縦に並んだもの)を付加する場合もある。
矩形の内部を何段かに区切り、外部に提供するインターフェース《provided interface》や要求するインターフェース《required interface》などの付加情報を記載することもできる。
依存関係は依存先に向けて破線の矢印で表す。複数のコンポーネント間に親子関係がある場合は、親のインターフェースから委譲先の子のインターフェースに向けて矢印を記す。コンポーネントは入れ子構造にすることができ、内部が細かい複数のコンポーネントで構成される場合は矩形の内部にその構造を表すコンポーネント図を描く。
(2020.3.11更新)