エクサバイト 【exabyte】 EB / EByte / Eバイト

概要

エクサバイト(exabyte)とは、データ量の単位の一つで、100バイトまたは115京2921兆5046億0684万6976(260)バイト。「EB」「EByte」等の略号で示される。

SI単位系の接頭辞は1000(103)倍ごとに規定されるため、この定義によれば1エクサバイトは100京(1018バイトとなるが、情報技術の分野では2の倍数や2のべき乗の方が取り扱う上で都合が良いことが多いため、慣用的に1024倍(210)ごとに接頭辞を切り替えることがあり、その場合は1エクサバイトが260バイトとなる。

エクサビットとの関係

1エクサバイトはビットに換算すると8エクサビット(exabit)に相当する。「EB」のように大文字の「B」をバイト、「Eb」のように小文字の「b」をビットとして書き分ける場合もあるが、データ量の単位としてはバイトの方が使う機会が多いため、エクサビットを「Ebit」とすることが多い。

エクサバイト毎秒

1秒あたり何エクサバイト伝送できるかを表す通信速度の単位を「エクサバイト毎秒」と呼び、「EB/s」(exabyte per second)と表す。通信速度ビット毎秒で表す機会が多いため、「エクサビット毎秒」(Ebps:exabit per second)との混同を避けるためエクサバイト毎秒を「EByte/s」のように表記することもある。

エクスビバイト (EiB:exbibyte)

バイトの260倍を表す単位として「エクスビバイト」(EiB:exbibyte)がある。「エクスビ」(exbi)は “exa-binary” (エクサバイナリ)の略で260倍を表す接頭辞

IT分野で「エクサ」は1018倍と260倍の意味が混在して混乱していたため、IEC国際電気標準会議)が260倍のみを意味する接頭辞としてエクスビを制定し、エクサは本来の定義通り1018倍のみを表すよう勧告した。ビットの260倍は「エクスビビット」(exbibit)、バイトの260倍は「エクスビバイト」(exbibyte)となる。

(2021.6.11更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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