読み方 : ほしゅかいはつ
保守開発【maintenance development】派生開発/additional development
保守開発とは?

主な内容としては、利用中に発見された不具合の修正、法令や業務要件の変更への対応、処理速度や操作性の改善、新機能の追加などがある。また、現行システムの機能やデータを活用しつつ、これと連携して動作する派生的なシステムを新たに構築する作業が含まれる場合もある。
これに対し、システムが存在しない現場に初めて構築する場合や、既存の構成要素を流用せずにゼロから設計・開発する場合は「新規開発」と呼ばれる。保守開発は現行システムを前提とするため、既存環境との整合性や互換性を維持しながら変更を加えなければならない。
保守開発では、対象システムの仕様や設計、プログラムコード、データ構造への理解が求められる。長期運用されているシステムでは設計資料が不足していたり、当初の担当者が不在だったりすることも多く、既存資産の調査や影響範囲の分析に多くの工数を要する場合がある。また、稼働中のシステムへの変更は修正箇所以外の機能に悪影響を及ぼすリスクを伴うため、変更後には回帰テスト(リグレッションテスト)などによる十分な検証が必要となる。
稼働年数の長いシステムでは、すでにサポートが終了したハードウェアやオペレーティングシステム(OS)、現在の主流から外れた開発言語やフレームワークが使われていることがある。開発環境の再現や対応できる技術者の確保が課題となるケースも少なくない。こうした技術的負債を解消するため、保守開発の一環としてプログラムの再構成(リファクタリング)や技術基盤の刷新を行う場合もあり、新規開発に近い開発規模となる。
(2026.6.23更新)