保守開発 【maintenance development】 派生開発 / additional development
概要
保守開発(maintenance development)とは、現在使用している情報システムやソフトウェアを修正したり機能追加を行うための開発作業のこと。一部のプログラムを更新して入れ替えるなどして、挙動を変更する。すでに導入済みの現行の情報システムを対象に行われる開発で、発見された不具合を修正したり、性能や使いやすさなどを改善するために動作に変更を加えたり、新しい機能を追加することを指す。現行システムを前提に、これと連携して動作する派生的なシステムを新たに開発する場合もある。
これに対し、システムを利用していない現場のために新たにシステムを開発することや、現行システムの構成要素を流用せずに、一から新たにシステムを開発することを「新規開発」という。
保守開発はすでに稼働しているシステムに手を加えるため、既存システムの仕様や設計、プログラムコード、蓄積されたデータなどに対する理解が必要となる。開発環境も初期の開発時と揃える必要があり、利用歴の長いシステムでは時代遅れの機種や環境、技術的基盤(開発言語やフレームワークなど)での開発を強いられる場合もある。
(2023.8.13更新)