目的変数 【response variable】 従属変数 / dependent variable / 結果変数 / outcome variable / 被説明変数

概要

目的変数(response variable)とは、統計学で、ある事象に関与している変数のうち、事象の結果となっている変数のこと。変化を引き起こす原因となっている変数のことは「説明変数」あるいは「独立変数」という。

ある事象に関与する要素の間に原因-結果という因果関係が認められるとき、結果を表す変数のことを目的変数という。原因を表す変数説明変数で、説明変数を変化させると、これに追従して目的変数も変化するという関係にある。

例えば、バネにおもりを吊るす実験をうと、バネの伸びの長さ(y)は吊るすおもりの重さ(x)によって説明でき、定数aを用いて y=ax という一次関数(比例関係)で表されることが分かる。この場合、おもりの重さが説明変数、バネの伸びが目的変数である。

説明変数と目的変数の間の規則性を明らかにすることを「回帰分析」(regression analysis)という。説明変数が一つの場合を「単回帰分析」、複数の場合を「重回帰分析」という。直線的な比例関係を想定して解析することを「線形回帰」あるいは「直線回帰」と呼び、2次関数や指数関数のように直線的でない関係を想定して解析することを「非線形回帰」という。

(2024.5.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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