ギガビット 【gigabit】 Gb / Gbit
概要
ギガビット(gigabit)とは、情報量の単位の一つで、10億(10の9乗)ビットまたは約10億7374万(2の30乗)ビット。メガビットの1000倍または1024倍。「Gbit」の略号で示されることが多い。SI単位系の接頭辞は1000(103)倍ごとに規定される(1ギガヘルツは10億ヘルツ等)ため、この定義によれば1ギガビットは10億(109)ビットとなるが、情報技術の分野では2の倍数や2のべき乗の方が取り扱う上で都合が良いことが多いため、慣用的に1024倍(210)ごとに接頭辞を切り替えることがあり、その場合は1ギガビットが230ビットとなる。
また、通信機器の名称などで、通信速度の単位である「ギガビット毎秒」(Gbps)のことを略して「ギガビット」と呼ぶことがある。例えば、LANの規格の一つであるイーサネット(Ethernet)では1Gbpsの通信速度に対応した方式を「Gigabit Ethernet」(ギガビットイーサネット)と呼び、これに対応したネットワークスイッチは「ギガビットスイッチ」と呼ばれる。
ギガバイトとの関係
1バイトは8ビットに相当するため、8ギガビットが1ギガバイト(gigayte)に相当する。単位の略号として「GB」のように大文字の「B」をバイト、「Gb」のように小文字の「b」をビットとして書き分ける場合もあるが、データ量の単位としてはバイトの方が使う機会が多いため、ギガバイトを「GB」、ギガビットを「Gbit」とすることが多い。
ギビビット (Gibit:gibibit)
ビットの230倍のみを表す単位として「ギビビット」(Gibit:gibibit)がある。「ギビ」(gibi)は “giga-binary” (ギガバイナリ)の略で230倍を表す接頭辞である。
IT分野で「ギガ」は109倍と230倍の意味が混在して混乱していたため、IEC(国際電気標準会議)が230倍のみを意味する接頭辞としてギビを制定し、ギガは本来の定義通り109倍のみを表すよう勧告した。ビットの230倍は「ギビビット」(gibibit)、バイトの230倍は「ギビバイト」(gibibyte)となる。