ノーコードプラットフォーム 【NCDP】 No-Code Development Platform / ノーコード開発プラットフォーム / ノーコード開発ツール / ノーコードフレームワーク

概要

ノーコードプラットフォーム(NCDP)とは、ソフトウェア開発ツールの一つで、プログラミング言語によるコードを記述せずにソフトウェアの挙動や処理、操作画面などを作成することができるもの。そのようなツールを用いたソフトウェア開発を「ノーコード開発」という。

一般的なソフトウェア開発では、仕様や設計を元に開発者がプログラミング言語を用いてソースコードを記述し、実行や配布が可能な形式に変換して利用者に提供する。開発ツールはコード記述やコンパイル、ビルド、デバッグといった一連の過程を実行あるいは補助することが中心となる。

一方、ノーコードプラットフォームはグラフィック表示・操作(GUI:Graphical User Interface)を用いた編集画面を中心に、画面上で操作要素や処理対象を配置したり繋ぎ合わせたりしてプログラムの挙動を決めていく。表示画面の設計も実際の画面を見ながら構成することができる。

プログラミングなどに習熟していない従業員でも扱うことができ、業務現場のニーズに即して迅速に低コストで特定目的・用途のソフトウェアを開発・導入できる利点がある。利用者が自ら開発するケースが多いことを踏まえ、多くの製品は開発環境と実行環境が統合されており、機能追加や修正も現場で対応することができる。

製品の提供方法として、Windowsなど特定のプラットフォーム上で開発・実行できるスタンドアローン型の製品のほか、開発元の運営するクラウドサービス上で提供される「aPaaS」(Application Platform as a Service:サービスとしてのアプリケーションプラットフォーム)型の製品もある。利用者はWebブラウザなどを通じてサービスにアクセスし、システムの開発と利用を行う。

(2023.6.28更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。