ブルーグリーンデプロイメント 【blue-green deployment】
システムの運用環境として、現在運用している環境(ブルー)と、テストを終えて運用の準備が整った新しい環境(グリーン)の二系統を用意する。クライアントからのアクセス経路にはあらかじめロードバランサなどを設置しておき、接続先の切り替えによってシステム更新を実施する。
切り替え後もブルー環境は待機状態でしばらく残しておき、グリーン環境で致命的な問題が生じた場合にはすぐに元の状態に切り戻し(ロールバック)することができる。新環境での運用が軌道に乗ったら、旧環境は破棄して次のリリースに向けた開発やテスト用の環境として用いる。
新しい本番環境の整備を現行システムの運用を維持したまま進めることができ、切り替えに伴うシステムのダウンタイムを短くすることができる。移行に問題が生じたときにロールバックすることも容易である。実際の運用環境が丸ごと二つ必要になるため機材などのコストは嵩むが、クラウドサービスを利用して必要な分だけ柔軟に調達することで固定的なコスト増は抑えることができる。
(2022.4.25更新)