読み方:じょうたいせんいず
状態遷移図 【state transition diagram】
概要
状態遷移図(state transition diagram)とは、対象がどのような状態を持ち、どのような条件や出来事(イベント)によりそれらの間を遷移するかを一覧に表した図。様々な表現形式があるが、一般的な手法では、対象が取りうる状態を円や矩形などで列挙し、どこからどこへ遷移が起きうるかを矢印によって示す。各矢印の脇に、その遷移が起きるための条件やきっかけとなる出来事などを記述する。自らに遷移する場合は自分を指し示す輪っか状の矢印を書き入れる。
対象に開始や終了がある場合は、特殊な記号で示される場合がある。UMLでは開始を塗りつぶした丸印で、終了を内側を塗りつぶした二重丸で記載するよう定められている。
状態遷移表
状態遷移図の各状態を一行として表の形で書き表したものを状態遷移表という。
一般的な形式では、各行が対象の状態を、各列がイベントを表し、ある状態のときにあるイベントが起きたときにどの状態に遷移するかを書き入れていく。
また、縦軸・横軸ともに状態を並べ、各状態の交差する項目にそのような遷移が起こるイベントを書き入れていく様式もある。
ソフトウェア開発の分野ではテストを行う際にテストケースを漏れなく網羅するために状態遷移表が作成される場合がある。
ステートマシン図 (state machine diagram)
ソフトウェアの設計などに用いられるUML(Unified Modeling Language)では、状態遷移図に相当する図をステートマシン図(state machine diagram)として定義している。
あるオブジェクトの振る舞いを漏れなく記述するために用いられるもので、開始状態を塗りつぶした丸印(●)、終了を内側を塗りつぶした二重丸で表し、途中の状態を角丸の矩形を並べて図示していく。
状態間は遷移する方向に矢印で繋ぎ、脇に遷移の説明を添える。遷移したときに実行する動作がある場合は矩形を横に区切って下半分に動作の内容を記述する。
(2019.10.6更新)
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試験出題履歴
基本情報技術者試験 : 【令7修1 問3】 【令7修1 問36】 【令6修12 問36】 【令5修12 問36】 【令5修1 問46】 【令3修7 問6】 【令3修7 問47】 【令3修6 問5】 【令3修1 問5】 【令3修1 問47】 【令1修12 問6】 【令1修12 問47】 【令1修7 問4】 【令1修6 問48】 【平30修12 問3】 【平30修7 問47】 【平30春 問4】 【平30修1 問4】 【平30修1 問48】 【平29修12 問4】 【平29修1 問48】 【平28修12 問4】 【平28秋 問3】 【平28修7 問49】 【平27修1 問47】 【平26修7 問4】 【平26春 問5】 【平26春 問48】 【平25春 問46】 【平24修6 問3】 【平24春 問5】 【平23修7 問26】 【平23春 問4】 【平22修12 問4】 【平22修7 問24】 【平22春 問48】 【平21修12 問46】 【平21修6 問4】