LOC法 【Lines Of Code method】 プログラムステップ法 / program step method

概要

LOC法(Lines Of Code method)とは、ソフトウェアの規模を計測する手法の一つで、ソースコード行数を用いる手法。最も古くから存在する手法の一つで、ソフトウェア開発の受発注の基準などで用いられるプログラムの規模の推計などで広く普及している。

計測対象となるソフトウェアについて、人間に理解しやすいプログラミング言語で記述されたプログラムであるソースコード行数を数え上げ、これを規模とする手法である。

プログラムの大きさを表す単位は「」(LOCLine Of Code)となるが、規模の大きなソフトウェアの場合は、補助単位を用いてKLOCキロLOC:1000)や、MLOC(メガLOC100万行)などの単位で表すこともある。

基準が明白で計測しやすく、計測の自動化も簡単だが、言語やアルゴリズムの種類、記述者の癖や力量などで同じ機能を記述しても大きく行数が異なる場合があり、基準としての信頼性が低いのが難点である。

また、現在普及しているプログラミング言語は、文の途中での改行や、空行コメント行の記述について柔軟で自由度が高いものが多いため、計測時に空行などを自動的に排除したり、開発の開始前にあらかじめ標準的な記法(コード規約)を定めておくなどの工夫が必要になる。

(2019.6.16更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる