LOC法 【Lines Of Code method】 プログラムステップ法 / program step method
概要
LOC法(Lines Of Code method)とは、ソフトウェアの規模を計測する手法の一つで、ソースコードの行数を用いる手法。最も古くから存在する手法の一つで、ソフトウェア開発の受発注の基準などで用いられるプログラムの規模の推計などで広く普及している。計測対象となるソフトウェアについて、人間に理解しやすいプログラミング言語で記述されたプログラムであるソースコードの行数を数え上げ、これを規模とする手法である。
プログラムの大きさを表す単位は「行」(LOC:Line Of Code)となるが、規模の大きなソフトウェアの場合は、補助単位を用いてKLOC(キロLOC:1000行)や、MLOC(メガLOC:100万行)などの単位で表すこともある。
基準が明白で計測しやすく、計測の自動化も簡単だが、言語やアルゴリズムの種類、記述者の癖や力量などで同じ機能を記述しても大きく行数が異なる場合があり、基準としての信頼性が低いのが難点である。
また、現在普及しているプログラミング言語は、文の途中での改行や、空行やコメント行の記述について柔軟で自由度が高いものが多いため、計測時に空行などを自動的に排除したり、開発の開始前にあらかじめ標準的な記法(コード規約)を定めておくなどの工夫が必要になる。
(2019.6.16更新)