ステップ数 【number of steps】 論理LOC / Logical Line Of Code / 論理コード行数

概要

ステップ数(number of steps)とは、コンピュータプログラムの規模を測る指標の一つで、何らかの意味のある処理をっているソースコード行数のこと。ソフトウェア開発の際の規模の見積もりや進捗管理などのために用いられることが多い。

ソフトウェアの規模をどのように計測するかには様々な基準や考え方があるが、ステップ数は最も単純な基準を採用し、プログラミング言語で書かれたソースコードの一行を一単位として、プログラム全体が何行で構成されているかを数える。

ソースコード中の改行文字を単純に数え上げたものを物理LOCLines Of Codeコード行数)というが、多くの言語ではコード中にコメント空行など何もわないや、コードブロックの開始や終了(中括弧{}やbegin/endなど)など実質的な処理をわないを記述できるため、一定の基準を定めてこうしたを数え上げから除外する。こうして数えた行数がステップ数で、論理LOCとも呼ばれる。

ステップ数は算出が容易で、誰が書いても似たようなプログラムになるような環境開発に参加するプログラマの技能水準が等しいなど)では精度よく規模を推定できる。ただし、開発者の評価や報酬に結びつけるような使い方をすると、わざと冗長に記述して規模を水増しする者が現れたり、高い技能を持つ技術者がコードを簡潔に記述したことを正当に評価できないといった問題点もある。

(2019.1.23更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる