ステップ数 【number of steps】 論理LOC / Logical Line Of Code / 論理コード行数
概要
ステップ数(number of steps)とは、コンピュータプログラムの規模を測る指標の一つで、何らかの意味のある処理を行っているソースコードの行数のこと。ソフトウェア開発の際の規模の見積もりや進捗管理などのために用いられることが多い。ソフトウェアの規模をどのように計測するかには様々な基準や考え方があるが、ステップ数は最も単純な基準を採用し、プログラミング言語で書かれたソースコードの一行を一単位として、プログラム全体が何行で構成されているかを数える。
ソースコード中の改行文字を単純に数え上げたものを物理LOC(Lines Of Code:コード行数)というが、多くの言語ではコード中にコメントや空行など何も行わない行や、コードブロックの開始や終了(中括弧{}やbegin/endなど)など実質的な処理を行わない行を記述できるため、一定の基準を定めてこうした行を数え上げから除外する。こうして数えた行数がステップ数で、論理LOCとも呼ばれる。
ステップ数は算出が容易で、誰が書いても似たようなプログラムになるような環境(開発に参加するプログラマの技能水準が等しいなど)では精度よく規模を推定できる。ただし、開発者の評価や報酬に結びつけるような使い方をすると、わざと冗長に記述して規模を水増しする者が現れたり、高い技能を持つ技術者がコードを簡潔に記述したことを正当に評価できないといった問題点もある。
(2019.1.23更新)