dp 【density-independent pixel】 dip

概要

dp(density-independent pixel)とは、画面上の表示要素の幅や高さなどを指定する長さの単位の一つ。主にAndroid OSで用いられる。機種ごとの画素密度の違いによらず、画面上の実際の長さを指定することができる。

画面を構成する一つ一つの画素ピクセル)の大きさは機器によって異なるため、画素数単位で長さを指定すると画素の小さい(密度の高い)画面では短く、画素の大きい(密度の低い)画面では長く表示されてしまう。

dpでは見た目の大きさを画素密度によらずある程度揃えるために、基準となる画素密度を定義し、それより小さい、または大きい画面では所定の倍率で拡大・縮小して表示するようになっている。倍率は密度に応じて連続的に変化するわけではなく、モデルとなる解像度毎に段階的に定められているため、表示上の大きさが完全に同一になるわけではない。

dp算出の基準となるのは1インチ(約2.54cm)あたり160ピクセルで構成される160dpidot per inchドット毎インチ)で、これを「MDPI」(Middle DPI)という。解像度がMDPI近辺のである機器では拡大や縮小をわず、1dp=1ピクセルとして等倍表示される。

これに対し、画素密度120dpi前後の「LDPI」(Low DPI)機器では0.75倍に縮小表示され、240dpi前後の「HDPI」(High DPI)機器では1.5倍に、320dpi前後の「XHDPI」(eXtra High DPI)機器では2倍に、480dpi前後の「XXHDPI」(eXtra eXtra High DPI)機器では3倍に、640dpi前後の「XXXHDPI」(eXtra eXtra eXtra High DPI)では4倍に、それぞれ拡大表示される。

(2023.4.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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