ロールアウト【rollout】ローリングアウト
概要
ロールアウトとは、完成したシステムやソフトウェア、サービスなどの運用・提供を開始すること。また、新機能や更新内容を既存の環境へ展開すること。段階的に対象範囲を広げながら本格展開することを指す場合が多い。

IT分野では、開発・準備段階を経たシステムを本番環境で稼働させたり、ソフトウェアやWebサービスを一般公開することなどをロールアウトという。また、既存のサービスに新たな機能や変更を加える場合も「新機能をロールアウトする」のように使われる。
類義語として「リリース」「カットオーバー」「ローンチ」「サービスイン」などがある。ロールアウトはこれらと厳密に使い分けられているわけではないが、限定的あるいは試験的な導入を経て全面展開へ移行するプロセスを指す場合に用いられることが多い。
システムやサービスの導入や展開では、一部の利用者や地域、組織から順に提供を開始し、問題がないことを確認しながら対象範囲を広げていく方法がよく用いられる。システム障害や不具合が発生した際の影響を限定でき、必要に応じて配信を停止したり以前の状態に戻しやすい。大規模なクラウドサービスやスマートフォン向けアプリ、オペレーティングシステム(OS)のアップデートなどで広く採用されている手法である。
なお、OSのメモリ管理では、メインメモリ(主記憶装置)の空き容量が不足した際に、使用頻度の低いデータをストレージ(外部記憶装置)へ退避して主記憶から取り除く処理を「ロールアウト」と呼ぶことがある。現在はこの動作を「スワップアウト」と呼ぶのが一般的であり、退避したデータを再び主記憶へ読み戻す処理は「ロールイン」または「スワップイン」という。
(2026.7.13更新)