ウォークスルー【walk-through】

概要

ウォークスルーとは、連絡通路、立ち稽古、リハーサル、実地検証、通り抜けられる、などの意味を持つ英単語。文字通り(物理的に)「歩いて通り抜ける」ことから派生する意味と、比喩的に、一連の手順を通して行うことや段階的に進めることなどを意味する場合がある。IT分野では、システム開発における仕様やコードのレビュー手法、システム監査の監査技法などで用例がある。

レビュー手法のウォークスルー

システム開発の分野では、開発プロジェクトのメンバーが一堂に会し、仕様や構成の問題点を探したり解決策を討論したりする作業のことをウォークスルーという。

正式なレビューなどとは異なり、必要に応じて短時間開催されるインフォーマルな検討会で、プロジェクトの管理者は参加せずに作業者のみで開かれる場合が多い。特に要件定義や仕様策定、設計などの上流工程で行われることが多い。演劇の分野で話の流れを確認するための立ち稽古や通し稽古から派生した用語とされる。

システム監査のウォークスルー法

システム監査では、業務処理やシステム処理の流れを実際の取引や記録をたどりながら確認する手法を「ウォークスルー法」という。監査人が担当者への聞き取りや関連資料の閲覧を行い、入力から出力までの処理が設計通りに行われているか、統制が適切に機能しているかを順を追って検証する。実際の処理例を基に確認することで、手続書や仕様書だけでは把握しにくい運用上の逸脱や誤りを把握しやすいとされる。内部統制の有効性を具体的に評価する際に用いられる手法である。

3DCGのウォークスルー

3次元グラフィックス(3DCG)やバーチャルリアリティVR)、ビデオゲームなどの分野では、立体的に描画された建造物や仮想空間を、実際にその中にいる人物の視点で自由に動きまわって眺めることができる表現手法をウォークスルーという。自由に移動しながら好きな場所を好きな角度から見ることができる。大規模な建築物の設計などで、完成後に内部がどのように見えるかプレゼンテーションする際などに利用されている。

他の辞典等による「ウォークスルー」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ウォークスルー」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令4修12 問58】 データの生成から入力,処理,出力,活用までのプロセス,及び組み込まれているコントロールを,システム監査人が書面上で又は実際に追跡する技法はどれか。
令3修12 問58】 システム監査におけるウォークスルー法の説明として,最も適切なものはどれか。
平30修12 問47】 設計上の誤りを早期に発見することを目的として,作成者と複数の関係者が設計書をレビューする方法はどれか。
平29修7 問46】 設計上の誤りを早期に発見することを目的として,作成者と複数の関係者が設計書をレビューする方法はどれか。
平28修6 問46】 ウォークスルーの進め方の説明として,適切なものはどれか。
平27修12 問47】 設計上の誤りを早期に発見することを目的として,作成者と複数の関係者が設計書をレビューする方法はどれか。
平26修12 問46】 ウォークスルーの進め方の説明として,適切なものはどれか。
平24修12 問46】 ウォークスルーの進め方の説明として,適切なものはどれか。
平24修6 問47】 設計上の誤りを早期に発見することを目的として,作成者と複数の関係者が設計書をレビューする方法はどれか。
平23春 問47】 設計上の誤りを早期に発見することを目的として,作成者と複数の関係者が設計書をレビューする方法はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。