読み方 : システムかけいかく
システム化計画【system planning】情報システム化計画/ITシステム化計画
概要

システム化計画は、システム開発の最初期段階である「超上流工程」の一部に位置付けられる。前段階の「システム化構想」では、経営戦略や事業課題を踏まえてシステム化の対象となる業務が選定される。システム化計画はその結果を受け、対象業務の現状や課題を詳しく分析・整理するところから始まる。
分析をもとに、業務をどの範囲までシステム化するか、どのようなシステム方式や技術方式を採用するか、目標とする品質や信頼性、セキュリティの水準をどこに置くかといった基本方針が定められる。新規構築か、クラウドサービスやパッケージ製品の活用かといったシステム方式の比較・評価もこの段階で行われることが多い。
あわせて、開発規模や要員計画を含む全体スケジュールの作成、初期投資費用や運用コストの概算、投資対効果の予測なども行われる。システム化に伴うリスクの洗い出しや対策、体制整備の検討も対象となる。これらの内容は計画書にまとめられ、経営層を含む関係者の承認を経て次工程へ引き継がれる。
計画が承認されると、プロジェクトは実行段階へ移行し、システムに求められる機能や性能を詳細化する要件定義プロセスへと進む。要件定義以降の工程はシステム化計画で定めた方針を前提として進行するため、この段階での検討内容がプロジェクト全体の方向性を左右する。近年では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やクラウド利用の普及を背景に、業務の自動化に留まらず業務プロセスの抜本的な見直しやデータ活用の方針をシステム化計画に盛り込む事例も増えている。
(2026.6.14更新)
関連用語
資格試験などの「システム化計画」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令3】 業務パッケージを活用したシステム化を検討している。情報システムのライフサイクルを、システム化計画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、保守プロセスに分けたとき、システム化計画プロセスで実施する作業として、最も適切なものはどれか。
【平31春】 情報システム開発の工程を、システム化構想プロセス、システム化計画プロセス、要件定義プロセス、システム開発プロセスに分けたとき、システム化計画プロセスで実施する作業として、最も適切なものはどれか。
【平29春】 システムのライフサイクルを、企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、運用プロセス及び保守プロセスとしたとき、企画プロセスのシステム化計画で明らかにする内容として、適切なものはどれか。
【平28秋】 システム化計画において、情報システムの費用対効果を評価する。その評価指標として、適切なものはどれか。
【平26秋】 企業の情報システム戦略に基づいてシステム化計画を策定するときに決定するものはどれか。
【平26春】 システム化計画の立案はソフトウェアライフサイクルのどのプロセスに含まれるか。
【平25春】 X社のシステム部門に所属しているA氏は、自社の会計システムの再構築プロジエクトの責任者を任された。システムの再構築を、企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセスの順で進めるとき、企画プロセスにおけるシステム化計画の立案作業でA氏が実施する作業として、適切なものはどれか。
【平22秋】 システム構築プロジェクトを開始するに当たり、“品質”、“コスト”、“納期”の目標値を設定する段階として、適切なものはどれか。
【平22春】 ソフトウェアライフサイクルの主プロセスを、企画、要件定義、開発、運用、保守に分け、企画プロセスでシステム化計画の立案を行うとき、そこで実施する作業として、適切なものはどれか。
【平21秋】 ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて、システム化計画の立案で行うべき作業はどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【平23秋】 システム化計画を立案するときに考慮すべき事項はどれか。
【平23修7】 ソフトウェアライフサイクルの主プロセスを,企画,要件定義,開発,運用,保守に分け,企画プロセスでシステム化計画の立案を行うとき,そこで実施する作業として,適切なものはどれか。
【平21春】 共通フレーム2007によれば,システム化計画を立案するときに考慮すべき事項はどれか。