キロビット 【kilobit】 kbit
SI単位系の接頭辞は1000(103)倍ごとに規定される(1キロメートルは1000メートル等)ため、この定義によれば1キロビットは1000バイトとなるが、情報技術の分野では2の倍数や2のべき乗の方が取り扱う上で都合が良いことが多いため、慣用的に1024倍(210)ごとに接頭辞を切り替えることがあり、その場合は1キロビットが1024バイトとなる。小文字の「k」を1000倍、大文字の「K」を1024倍の意味で使い分ける例もあるが、あまり浸透していない。
キロバイトとの関係
データ量の単位には「バイト」(byte)もあるが、1バイトは8ビットであるため、8キロビットが1キロバイト(KB:kilobyte)に相当する。「kB」「KB」のように大文字の「B」をバイト、「kb」「Kb」のように小文字の「b」をビットとして書き分ける場合もあるが、データ量の単位としてはバイトの方が使う機会が多いため、混同を避けるためキロビットを「kbit」とすることが多い。
キロビット毎秒
1秒あたり何キロビット伝送できるかを表す通信速度の単位を「キロビット毎秒」と呼び、「Kbps」(Kilobit per second)と表す。データ量とは対照的に通信速度はビット毎秒(bps:bit per second)を基本とすることが多いため、「キロバイト毎秒」の方は「KB/s」や「Kbyte/s」のように表すことが多い。
キビバイト (Kibit:kibibit)
バイトの1024倍を表す単位として「キビビット」(Kibit:kibibit)がある。「キビ」(kibi)は “kilo-binary” (キロバイナリ)の略で1024倍(210)を表す専用の接頭辞である。
IT分野で「キロ」は1000倍と1024倍の意味が混在して混乱していたため、IEC(国際電気標準会議)が1024倍のみを意味する接頭辞としてキビを制定し、キロは本来の定義通り1000倍のみを表すよう勧告した。ビットの1024倍は「キビビット」(kibibit)、バイトの1024倍は「キビバイト」(kibibyte)となる。