読み方 : にんげつたんか

人月単価

人月単価とは?

システム開発などのプロジェクトで、技術者1人が1か月従事する業務量(1人月)に対する料金の単価。主に受託開発や技術者派遣、準委任契約などで用いられ、作業量の見積もりや契約金額の算出に際して基準となる。
人月単価のイメージ画像

プロジェクト全体の費用は、必要な工数を人月単位で見積もり、それに人月単価を掛け合わせることで算出する。例えば、人月単価が80万円の技術者を3か月間投入する場合、その技術者分の費用は240万円となる。複数の技術者が関わる場合は、各自の単価と従事期間を合計してプロジェクト全体のコストを求める。

人月単価には、技術者本人への報酬だけでなく、福利厚生費や管理側の費用なども含まれるため、報酬額そのものよりも高額になる。また、すべての要員に均一の単価を適用する場合もあるが、一般的には経験年数や保有スキル、担当工程によって個別に設定される。プロジェクトマネージャや高度な専門知識を持つエンジニアは単価が高く、テスト担当者など比較的汎用的な業務を担う要員は低くなる傾向がある。

この仕組みが広まった背景には、受注型ソフトウェア開発の特性がある。開発の途中で仕様変更や機能追加が生じることも多く、成果物の量だけで契約を結ぶことが難しい。そのため、投入した労働量を基準に費用を精算する方式が実務上定着し、現在もシステムインテグレータをはじめ多くのシステム開発契約で標準的な価格指標として機能している。

人月単価の水準は市場環境によっても変動する。近年では国内のIT人材不足を背景に全体的な単価が上昇傾向にあるとされる。とりわけ、クラウドAIに関する技術を持つエンジニアへの需要は高く、希少なスキルを持つ人材の単価は市場平均を大きく上回ることがある。

(2026.5.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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