デイリースクラム 【daily scrum】

概要

デイリースクラム(daily scrum)とは、アジャイル開発手法の一つである「スクラム」(Scrum)において、毎日一回行われるミーティング。進捗の確認や調整をう。

スクラムは反復型の開発手法で、一度に全体を開発しようとせず、小さな単位で計画と実装を繰り返し、少しずつ全体の完成度を高めていくというアプローチを取る。一回の反復の単位は「スプリント」(sprint)と呼ばれ、概ね1週間から1か月程度の期間でスプリントを実施する。

デイリースクラムはすべてのチームメンバーが揃って開かれる会合で、毎日同じ場所で決まった時刻に15分程度行うべきとされる。スプリント開始時に設定したスプリントゴールに向けた作業の進捗の報告、情報共有、問題点や課題の把握、細かな調整や軌道修正などをう。

始業時に朝礼のように開く場合もあるが、全員が揃う時間であれば朝一番でなくても良い。ただし、開催時刻や場所は毎回固定し、時間も15分以内に終えることを守るべきとされる。重大なトラブルなどで長引きそうな場合は別途テーマを決めた会議をうようにする。

(2023.10.25更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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