デイリースクラム 【daily scrum】
解説 スクラムは反復型の開発手法で、一度に全体を開発しようとせず、小さな単位で計画と実装を繰り返し、少しずつ全体の完成度を高めていくというアプローチを取る。一回の反復の単位は「スプリント」(sprint)と呼ばれ、概ね1週間から1か月程度の期間でスプリントを実施する。
デイリースクラムはすべてのチームメンバーが揃って開かれる会合で、毎日同じ場所で決まった時刻に15分程度行うべきとされる。スプリント開始時に設定したスプリントゴールに向けた作業の進捗の報告、情報共有、問題点や課題の把握、細かな調整や軌道修正などを行う。
始業時に朝礼のように開く場合もあるが、全員が揃う時間であれば朝一番でなくても良い。ただし、開催時刻や場所は毎回固定し、時間も15分以内に終えることを守るべきとされる。重大なトラブルなどで長引きそうな場合は別途テーマを決めた会議を行うようにする。
(2023.10.25更新)
「デイリースクラム」の関連用語
資格試験などの「デイリースクラム」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令7修7 問39】 アジャイル開発手法のスクラムにおいて,開発チームの全員が1人ずつ “昨日やったこと”,“今日やること”,“障害になっていること” などを話し,全員でプロジェクトの状況を共有するイベントはどれか。
【令6公 問12】 アジャイル開発手法の一つであるスクラムで定義され,スプリントで実施するイベントのうち,毎日決まった時間に決まった場所で行い,開発チームの全員が前回からの進捗状況や今後の作業計画を共有するものはどれか。
【令5公 問12】 アジャイル開発手法のスクラムにおいて,開発チームの全員が1人ずつ “昨日やったこと”,“今日やること”,“障害になっていること” などを話し,全員でプロジェクトの状況を共有するイベントはどれか。