パスアラウンド【pass around】回覧レビュー
概要

成果物は作成者から各レビュアーへ渡され、誤記や設計上の不整合、仕様との矛盾などが確認される。指摘を記入したレビュアーは次の担当者へ引き継ぐか、それぞれが独立して作成者へフィードバックを返す。最終的に全員の指摘が集まった段階で、作成者が修正対応を行う。
進め方には複数の形態がある。成果物を一つずつ順番に回す「回覧式」、人数分だけ複製して一斉に配布する「配布式」、一か所に成果物を用意して各自が参照する「集中式」などがあり、電子メールや共有フォルダ、文書管理システム、コードレビュー支援ツールなどを用いて運用される。
インスペクションやウォークスルーなど対面型のレビュー方式と異なり参加者全員のスケジュールを合わせる必要がないため、日程調整の負担が少なく、遠隔地のメンバーも参加しやすい。各自が自分の作業時間に合わせて確認できるため、会議形式よりも落ち着いて精査できる場合もある。
一方で、レビュアー同士がリアルタイムに議論できないため、同じ指摘が重複したり、指摘の意図が伝わりにくかったりすることもある。強制力が働きにくく、進捗管理が難しくなる面もある。近年では、GitHubなどのソースコード管理システムに付属するコードレビュー機能を通じてパスアラウンド形式のレビューを行う運用が普及している。コメントや変更履歴が自動的に記録されるため、修正経緯の追跡や後日の参照にも活用される。
(2026.5.28更新)