ペタ 【peta】
長さや重さといった日常よく用いる単位では1000兆のような大きな値を扱うことは少なく、巨大な数はSI単位ではなく分野固有の専門的な単位を用いることが多い(天文関連など)ため、大きな値も基本単位を元に表すIT分野で馴染み深い接頭辞である。
ITの分野では、巨大なシステムなどのデータ量についてバイト(byte)の1000兆倍を表す「ペタバイト」(PB:petabyte)や、スーパーコンピュータなどの計算速度についてFLOPS(フロップス)の1兆倍を表す「ペタフロップス」(PFLOPS:peta-FLOPS)、などがよく用いられる。
ペタとペビ
コンピュータで量を扱う際には10の累乗より2の累乗の方が都合が良いことがあるため、情報量を表す場合などにペタを250倍(1125兆8999億684万2624倍)とする場合もある。
IEC(国際電気標準会議)ではそのような場合はペタの代わりに “peta-binary” を略した「Pi」(pebi:ペビあるいはピービ)という接頭辞を用いるよう勧告している。この場合、250バイトは「1PiB」(1ペビバイト)と表記・呼称する。
(2023.7.9更新)