FTE 【Full-Time Equivalent】 フルタイム当量 / 常勤換算
概要
FTE(Full-Time Equivalent)とは、組織や業務の人員規模を表す単位の一つで、フルタイムの人員に換算したときに何人分に相当するかを表したもの。組織の規模や、業務に従事するスタッフの数、大学に在籍する学生数などを実態に即して捉えるために用いられる。正社員、時短勤務、パートタイムなど様々な働き方の従業員が混在している組織で、フルタイム勤務している人を「1」としたときに各人が従事する時間の割合(給与などを基準とすることもある)がFTEとなる。
例えば、常勤正社員が週40時間を標準労働時間とする場合、週30時間のパートタイム従業員は「0.75」、週20時間のアルバイト従業員は「0.5」に相当する。部署やプロジェクトの人員をFTEに換算して数え上げることで「フルタイム従業員何人分相当か」を知ることができる。
主にビジネス分野で業務量や人員配分、予算などを見積もる際に用いることが多い。組織の規模やマンパワー、プロジェクトへの人員の割り当てなどを見積もり、測定、比較、検討する際に、単純な頭数よりも実情を反映した正確な議論が可能になる。
ビジネス以外の分野でも、例えば国が大学に補助金を支出する際に、基準となる学生数の算出に在籍者の単純な人数ではなく、全コマ履修している学生を1とするFTEを用いるといった利用例がある。
(2023.4.21更新)