コストプラス法 【cost-plus pricing】 CP法 / 原価加算法

概要

コストプラス法(cost-plus pricing)とは、製品の価格を決定する方法の一つで、かかったコストに一定の利幅を加えた金額を価格とするもの。

コスト志向(原価志向)の価格決定法の一つで、製品を製造・販売するのにかかった直接費に、企業の維持・運営などにかかる間接費、一定の利益を加えて製品価格とする。

売れれば確実に利益が出るものの、需要や競合の要素を勘案しないため、売り手の交渉力が強い独占・寡占的な市場や公共サービスなどでよく用いられる。また、契約締結時にはコストがはっきり分からないシステム開発や建設などの業界で、買い手側から一定の上限や制約を課された上でコストプラス法による価格決定がわれることがある。

コスト志向の価格決定法としては他に、主に流通業で仕入れに一定のマージンを乗せて販売価格とする「マークアップ法」や、総費用に対して目標とする投資収益率ROI)を実現できるよう価格を設定する「目標利益法」(目標収益法/損益分岐点法)がある。

(2020.7.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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