読み方 : コストプラスほう

コストプラス法 【cost-plus pricing】 CP法 / 原価加算法

概要

コストプラス法(cost-plus pricing)とは、製品の価格を決定する方法の一つで、かかったコストに一定の利幅を加えた金額を価格とするもの。
コストプラス法のイメージ画像

解説 コスト志向(原価志向)の価格決定法の一つで、製品を製造・販売するのにかかった直接費に、企業の維持・運営などにかかる間接費、一定の利益を加えて製品価格とする。

売れれば確実に利益が出るものの、需要や競合の要素を勘案しないため、売り手の交渉力が強い独占・寡占的な市場や公共サービスなどでよく用いられる。また、契約締結時にはコストがはっきり分からないシステム開発や建設などの業界で、買い手側から一定の上限や制約を課された上でコストプラス法による価格決定が行われることがある。

コスト志向の価格決定法としては他に、主に流通業で仕入れ値に一定のマージンを乗せて販売価格とする「マークアップ法」や、総費用に対して目標とする投資収益率ROI)を実現できるよう価格を設定する「目標利益法」(目標収益法/損益分岐点法)がある。

(2020.7.1更新)

資格試験などの「コストプラス法」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令3修12 問67】 コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
令3修7 問69】 コストプラス価格決定法を説明したものはどれか。
令1修7 問69】 コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
平30春 問69】 コストプラス価格決定法を説明したものはどれか。
平29修12 問69】 コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
平28秋 問67】 コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
平27春 問69】 コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
平25修12 問68】 コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
平24秋 問68】 コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。