フィット&ギャップ分析 【fit/gap analysis】

概要

フィット&ギャップ分析(fit/gap analysis)とは、情報システムの導入にパッケージソフトなどを用いる場合に、パッケージが利用者のニーズに適合(fit)している点と乖離(gap)している点を明らかにすること。

企業などが情報システムを導入あるいは更新する際、独自のアプリケーションを設計・開発する場合とERPなどのパッケージ製品を導入する場合がある。

フィット&ギャップ分析はパッケージの利用を検討する際に用いられる手法で、既存システムや業務手順などとパッケージの提供する機能を比較・分析し、業務に適合する部分と、そのままでは使うことができずカスタマイズや追加開発が必要な部分を見分ける。

ギャップが生じる点については、カスタマイズなどにかかる期間や費用を算出したり、業務手順をパッケージに合わせて変更することが可能かどうかを検討する場合もある。

フィット&ギャップ分析を事前に実施することにより、独自開発かパッケージ導入かといった選択を合理的に行うことができ、また、パッケージ導入に伴う思わぬトラブルや追加負担などを避けることができる。

(2018.12.20更新)

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