読み方 : アクティビティず
アクティビティ図 【activity diagram】 活動図 / アクティビティダイアグラム
概要
アクティビティ図(activity diagram)とは、ソフトウェアの設計などに用いられるUMLで規定された図(ダイアグラム)の一つで、業務や処理の実行手順を表したもの。解説 アクティビティ図ではそれ以上分割できない最小の動作単位を「アクション」(action)と呼び、角丸四角形で図示する。アクションを組み合わせたひとまとまりの動作を「アクティビティ」(activity)と呼ぶ。
活動の開始ノード(黒丸で示される)から終了ノード(丸で囲った黒丸で示される)までの間にアクションやアクティビティを配置し、それぞれの依存関係に従って矢印で結んでいく。
次のアクションへ情報などが受け渡される場合には、中間に四角形で示す。矢印で結ばれた手順の流れを「フロー」(flow)という。異常終了などでフローが途中で終了する場合には、終了地点に丸囲みの×印を記す。
アクティビティ図全体を縦または横(あるいはその両方)に分割して実行主体や段階を示すことができる。アクションやアクティビティが分割されたどの領域に存在するかによって、どの主体による動作かを示したり、どのような段階に行われる動作かを示すことができる。
フローの分岐・合流
特定の条件に従ってフローが分岐する場合には、菱形の「デシジョン」(decision:判断)ノードを置いて2方向に矢印を記し、それぞれの脇に条件を記述する。フローが合流する地点には同じ菱形の「マージ」(merge:合流)ノードを置く。
ある時点から複数のフローを並列に実行する場合には、その開始地点に太い直線で示される「フォーク」(fork:分岐)ノードを置き、複数のフローを出発させる。これらの同期を取って一つのフローに戻したい場合には、同じく太い直線の「ジョイン」(join:結合)ノードを置き、フローを集合させる。
(2019.8.25更新)
「アクティビティ図」の関連用語
他の用語辞典による「アクティビティ図」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「アクティビティ図」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令4 問15】 業務プロセスを、例示するUMLのアクティビティ図を使ってモデリングしたとき、表現できるものはどれか。
。
【令4 問25】 a〜dのうち、業務プロセスの改善に当たり、業務プロセスを表記するために用いられる図表だけを全て挙げたものはどれか。a DFDb アクティビティ図c パレート図d レーダチャート。
▼ 基本情報技術者試験
【令7修7 問34】 UMLのアクティビティ図の特徴はどれか。
【令6修7 問34】 UMLのアクティビティ図の特徴はどれか。
【令5修6 問34】 UMLのアクティビティ図の特徴はどれか。
【令3修6 問64】 UMLをビジネスモデリングに用いる場合,ビジネスプロセスの実行順序や条件による分岐などのワークフローを表すことができる図はどれか。
【令3修1 問65】 UMLの図のうち,業務要件定義において,業務フローを記述する際に使用する,処理の分岐や並行処理,処理の同期などを表現できる図はどれか。
【令2修1 問65】 UMLをビジネスモデリングに用いる場合,ビジネスプロセスの実行順序や条件による分岐などのワークフローを表すことができる図はどれか。
【平31春 問46】 UMLにおける振る舞い図の説明のうち,アクティビティ図のものはどれか。
【平30春 問64】 UMLをビジネスモデリングに用いる場合,ビジネスプロセスの実行順序や条件による分岐などのワークフローを表すことができる図はどれか。