PFLOPS 【petaFLOPS】 ペタフロップス
概要
PFLOPS(petaFLOPS)とは、コンピュータの処理速度をあらわす単位の一つで、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を1000兆回単位で表したもの。1000兆FLOPS。科学技術計算などにおけるコンピュータや演算装置の性能指標として用いられる。浮動小数点数は広い範囲の実数を表現できる数値のデータ形式で、その計算を毎秒何回実行できるかを「FLOPS」(Floating-point number Operations Per Second)という単位で表す。これに1000兆倍(1015)を表す接頭辞「P」(peta:ペタ)を組み合わせたものがPFLOPSで、1PFLOPSは毎秒1000兆回計算する能力を表す。
2010年頃に最先端のスーパーコンピュータのピーク性能が浮動小数点計算毎秒1000兆回を超えるようになり、PFLOPSを単位として用いるようになった。毎秒1京回の計算ができた理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」は約10PFLOPS、後継の「富岳」は約440PFLOPS(いずれも実測値)である。
ちなみに、PFLOPSの1/1000、すなわち毎秒1兆回の計算能力を表す単位を「TFLOPS」(テラフロップス)、PFLOPSの1000倍、すなわち毎秒100京(けい)回の計算能力を表す単位を「EFLOPS」(エクサフロップス)という。
(2023.4.11更新)