ストーリーポイント 【story point】

概要

ストーリーポイント(story point)とは、ソフトウェアアジャイル開発手法の一つである「スクラム」(scrum)で、作業項目の規模を見積もる手法の一つ。特定のの集合の中から、他の項目と比較したときの相対的な大きさを選ぶ。

スクラムでは作業項目の定義を、利用者にとって何が可能になるかを表す「ユーザーストーリー」(user story)という単位でう。ソフトウェアが実現すべき複数のストーリーが列挙された後、それぞれがどのような規模なのかを見積もるのにストーリーポイントが用いられる。

一般にポイントは整数で表され、挙げられた項目の中での相対的な大きさを表している。それ自体はプログラムコード行数や完了までの作業時間など特定の量に対応するわけではない。任意のを指定可能にする場合もあるが、選びやすいようフィボナッチ数列(1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 40, 61, …)のから選ぶ方式を用いることが多い。

チーム内でストーリーポイントを決める際には、の書かれた札を人数分だけ用意し、メンバーが一同に会して各ストーリーについて自分が思うポイントを一斉に挙げる。一致しなければ、なぜそのを選んだのかを発表し(全員ではなく最高点の人と最低点の人のみとすることが多い)、再び一斉に挙げる。この決定法を「プランニングポーカー」(planning poker)という。

(2022.4.19更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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