ウェイクアップ機能【wake up】
ウェイクアップ機能とは?

機器がスリープ状態や休止状態にある間も、一部の回路やインターフェースには最小限の電力が供給されており、特定の信号を監視し続けている。あらかじめ設定された信号を検知すると、電源管理回路が動作してシステムを通常稼働状態へ移行させる仕組みである。対応できる電源状態や起動条件は機器、ファームウェア、OSの仕様(の組み合わせ)によって異なり、利用には設定の有効化が必要な場合もある。
最も身近な例がUSBによるウェイクアップ機能で、マウスのクリックやキーボードの入力をトリガーにスリープを解除する仕組みは一般的なパソコンに標準で備わっている。プリンタや複合機などの周辺機器にも同様の仕組みが採用されており、接続先のパソコンから印刷要求などの信号を受信すると省電力モードを自動的に解除して稼働状態に移行する。スマートフォンでも、画面のタップや通知の受信によって即座に画面が点灯するのはこの機能によるものである。
ネットワーク経由のウェイクアップ機能としては、LAN経由で起動を行う「Wake on LAN」(WOL)が知られている。イーサネットを通じて「マジックパケット」と呼ばれる特定形式のデータを受信すると、電源オフ状態のPCが自動起動する仕組みで、対応したネットワークインターフェースとBIOS/UEFIおよびOS側での有効化が必要となる。
WOL機能は企業などの構内ネットワーク(LAN)で特に必要になるため、ビジネス向けモデルのパソコン製品に多く搭載されている。管理者がリモートから端末をまとめて起動して夜間のソフトウェア更新や保守作業を行う用途によく利用される。近年ではリモートワークの普及に伴い社外からオフィスのパソコンを遠隔起動する需要も高まっており、Wi-Fi経由で起動信号を送る「Wake on Wireless LAN」(WoWLAN)に対応した製品も増えている。