オンボードグラフィック 【onboard graphics】 オンボードビデオ / onboard video / 内蔵グラフィック / 内蔵ビデオ
概要
オンボードグラフィック(onboard graphics)とは、パソコンのマザーボードに内蔵されたグラフィックス(画像処理・画面出力)機能。別途グラフィックカード(ビデオカード)を用意しなくても画面表示できる。コンピュータ本体からディスプレイなどに画面出力を行うには画像処理用のICチップ(ビデオチップ/グラフィックチップ)が必要となる。オンボードグラフィックは主基板(マザーボード)にこのチップが直に実装されている形態で、拡張カードなどを別途追加しなくてもグラフィック表示が可能となる。
以前は単体のビデオチップ(dGPU)をマザーボードに実装する方式が一般的だったが、近年ではチップセットやCPUにビデオチップの機能が内蔵されるようになり、そのようなグラフィック統合型チップ(iGPU)を搭載する方式が一般的となった。
オンボードグラフィックは最低限の機能や性能しかない場合が多く、拡張スロットに装着するグラフィックカードは最先端の強力な機能・性能を提供することで棲み分けている。このため、オンボードグラフィックの機種が一般的になった現在でも、3次元グラフィックス(3DCG)を多用したゲームなどを好むハイエンドユーザーは外付けのビデオカードを装着する場合が多い。
(2022.6.21更新)