ライザーカード 【riser card】 ライザーボード / riser board
概要
ライザーカード(riser card)とは、拡張カードなどの小さな電子基板を挿入するための差込口(スロット)を備えた拡張カードのこと。主基板(マザーボード)上の専用のコネクタや、汎用の拡張スロットに差し込んで使用する。スロットの並びが主基板に対して垂直に立つ(差し込むカードは平行になる)ためこのように呼ばれる。ライザーカード上には別の基板を挿入するための細長い端子(スロット)が一つまたは複数実装されており、差し込まれた基板とマザーボードとの間の橋渡しの役割を果たす。カード上の端子はPCI Expressなど汎用の拡張スロットの場合と、メモリモジュール(RAMモジュール)を差し込むためのメモリスロットの場合、特定の機能を持った専用のカードしか差し込めない特殊な形状になっている場合がある。
小型のコンピュータや特殊な形状の筐体の場合、マザーボード上の拡張スロットに垂直にカードを差し込むとケースや他の部品に支障することがあり、そのような場合にカードをマザーボードと平行に設置するためにライザーカードが用いられる。また、単純にマザーボード上のスロットの数を増設して本来より多くのカードを差し込めるようにするために用いられることもある。
(2018.3.13更新)