ディープスリープ 【deep sleep】 ディープスタンバイ / deep standby
概要
ディープスリープ(deep sleep)とは、機器の動作モードの一つで、無操作時などに一部の機能を停止するスリープモードよりもさらに多くの機能を制限して消費電力を抑制するモード。携帯機器やコンピュータの周辺機器などに用意されていることがある。コンピュータや周辺機器、情報機器には、一定時間無操作が続いた場合などに、電源をオンにした状態のまま、一部の機能や回路を停止させるなどして消費電力を抑える「スリープ」と呼ばれる待機モードがある。電源を落とすのとは異なり高速に再始動でき、停止前の動作状態も維持される。
ディープスリープは一部の機器に用意されているスリープ機能で、通常のスリープモードよりさらに多くの装置や機能を止めて消費電力を減らす動作モードである。スリープと同じように、利用者による操作の検知や外部からの要求の受信などで再始動する。
一般的なパソコン製品の場合、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)という電力管理の規格で定められたスリープステートで「S4」に移行することをディープスリープと呼ぶことが多い。これは「休止状態」「ハイバネーション」とも呼ばれる。ちなみに「S3」は通常のスリープ、「S5」は電源断である。
スマートフォンなどの携帯機器や、プリンタなどのコンピュータ周辺機器にもディープスリープが用意されていることがある。どの機能を停止するかなどは機器の種類やメーカーによって様々だが、通常の待機状態より大幅に消費電力を抑える代わりに再始動に通常より時間を要することが多い。通常のスリープ状態で一定時間無操作・無通信が続くと自動的にディープスリープに移行するという設定になっていることが多い。
(2023.5.1更新)