ハードリセット 【hard reset】 ハードリブート / hard reboot
概要
ハードリセット(hard reset)とは、コンピュータの再起動(リブート)処理の一つで、起動中のソフトウェアの状態に関わらず物理的に強制的に再起動すること。利用者がリセットスイッチを押すなどの操作で行われる場合と、電源の瞬断などで意図せず発生する場合がある。オペレーティングシステム(OS)によるシャットダウンや再起動の処理を経ず、リセットボタンを押すなどしてハードウェア的に再起動することを指す。実行中のプログラムにとっては正規の終了処理を経ずに突然終了させられる形となる。
OSの起動に失敗し、機器は通電状態だが何も操作できない場合や、OSの起動後に何らかのトラブルが起こり完全に操作不能になった場合に行われる。タイミングによってはストレージ(外部記憶装置)のファイルシステムなどが正しく更新されず、内容が破損したり失われたりする場合がある。
なお、英語で “hard reset” は通常、機器の状態を工場出荷時に戻す「ファクトリーリセット」(factory reset)のことを指し、ハードウェア的に強制再起動することは “hard reboot” という。日本語では文脈によりどちらの意味にも用いられているが、誤解を避けるためには英語と同じように「ハードリブート」と呼ぶ方が確実である。
(2023.7.24更新)