スーパーバイザーパスワード 【supervisor password】

概要

スーパーバイザーパスワード(supervisor password)とは、コンピュータの起動時にあらかじめ登録したパスワード入力しないと起動できないようにするパワーオンパスワード機能の一つで、コンピュータの管理者向けのもの。

パワーオンパスワード環境によりBIOSパスワードUEFIパスワード、ファームウェアパスワードとも呼ばれ、企業などでコンピュータが不正に操作されたり盗難された場合などに起動できないよう保護する機能である。利用者本人が設定あるいは使用するものはユーザーパスワードと呼ばれ、OSを起動してコンピュータを使用することができる。

一方、情報システム部門などの管理者が使用するものはスーパーバイザーパスワードあるいは管理者用パスワードと呼ばれ、起動に加えてBIOSなどのハードウェア側の設定情報の閲覧や変更、ユーザーパスワードの設定や変更などを行うことができる。

パワーオンパスワードマザーボードファームウェアBIOS/UEFI)に組み込まれた機能の一つであり、OSの機能ではないため、コンピュータの機種によって利用できる場合とできない場合がある。店頭などで販売される個人・家庭向けモデルはこの機能が省かれていることが多く、法人向けモデルのみで利用できる場合が多い。

(2018.12.11更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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