ベースクロック 【base clock】 BCLK / 外部クロック / external clock / システムバスクロック / system bus clock
概要
ベースクロック(base clock)とは、コンピュータ内部の各装置が信号を送受信するタイミングを合わせるために用いる、規則正しく刻まれる電気信号。また、その周波数。この値が高いほど各装置・回路間で高速にデータを伝送できる。マザーボード上に組み込まれたクロックジェネレータと呼ばれる装置が一定の間隔で発振する信号で、CPU(MPU/マイクロプロセッサ)やメインメモリ(RAM)、ストレージ、拡張カードなどが「バス」(bus)と呼ばれるデータ伝送路を通じて信号をやり取りする際に用いる。単位は「Hz」(ヘルツ)で、1秒間に何回データを送受信できるかを表す。近年のパソコン製品では100MHzが基本となっている。
現代のCPUではベースクロックよりも高い周波数で内部の回路を動作させることがほとんどだが、外部と通信する際に同期しやすいように、CPU内部の駆動周波数はベースクロックの整数倍や半整数倍が用いられることが多い。ベースクロックの何倍でCPUを動作させるかを表す倍率のことをクロック倍率あるいはCPU倍率という。
(2021.11.24更新)