トラックボール 【トラックボールマウス】 trackball
概要
トラックボール(トラックボールマウス)とは、コンピュータの入力装置の一つで、球が筐体に嵌めこまれ、上部が露出した構造の機器。球を指などで転がして操作する。画面上の位置を入力するポインティングデバイスの一種。筐体内部のセンサーが球の転がる向きや速さを検知し、これに応じて画面上に表示されたカーソル(ポインタ)を移動させる。球の脇などにボタンがあり、これを押すことで対象や指示内容の決定などの動作を行なうことができる。
マウスと異なり装置そのものは固定された状態で利用するため、指先の動きだけで使用でき、狭い場所でも利用できる。手(指)以外の場所で触れて球を転がしても操作できるため、体が不自由な人が使用したり、特殊な状況で足による操作に用いることもある。
一般的な製品は机上に置いて手を覆い被せるように置く。球の位置や大きさによって掌で転がすタイプ、人差し指や中指で転がすタイプ、親指で転がすタイプに分かれる。コンピュータ側ではマウスと同じ方式の機器として認識されるため、左右のボタンやスクロールホイールなどマウスと共通のボタンなどが配されていることが多い。
デスクトップパソコンなどに繋いで利用する単体の機器のほかに、ノートパソコンなどの筐体の一部に埋め込まれているものや、マウスの一部がトラックボールになっている製品もある。球が小さすぎると正確な操作が難しくなるため、マウスほどの小型化は進まず、携帯機器での採用も縮小している。
(2022.5.18更新)