ハードウェア 【hardware】
概要
ハードウェア(hardware)とは、コンピュータ本体や内部の装置、周辺機器など、物理的な実体を伴う装置や機器のこと。それ自体には形がない「ソフトウェア」(software)と対比される。外来語としては「ハード」と略されることも多く、「HW」「H/W」などの略号で示されることもある。コンピュータの場合、処理装置や記憶装置、入出力装置、電子基板、ケーブル類、筐体などの部品や部材、およびその総体として物理的実体としてのコンピュータのことをハードウェアという。これに対し、コンピュータプログラムやデータなど、それ自体は物理的な実体を伴わない要素のことをソフトウェアと総称する。
コンピュータ以外の分野でも、施設や設備、機器、部品、資材といった物理的実体をハードウェアと呼ぶことがあり、付随する非物理的な要素と対比する文脈で用いられる。例えば、劇場の建物や設備をハードウェア、そこで催される公演をソフトウェアと呼んだり、教育機関の校舎や備品をハードウェア、提供される教育プログラムをソフトウェアと呼んだりすることがある。
英語の “hardware” の原義は金物、金属製品という意味で、機械や生活用品などについて、木製のものなどと対比して金属製であることを表す言葉だった。現代では金属製かどうかはあまり重視されず、工具や冶具、装置、設備、資材、軍用装備品などを広く総称する言葉として用いられることが多い。
(2023.10.13更新)