RTC 【Real-Time Clock】 リアルタイムクロック / カレンダークロック

概要

RTC(Real-Time Clock)とは、コンピュータに内蔵された、電池などで常に動作し続ける時計。専用のICチップの形で主基板(マザーボード)などに実装されており、他のチップソフトウェアから現在時刻を読み取ったり、特定の日時に設定し直したりすることができる。

RTCはボタン電池などコンピュータ本体の電源系とは独立した電源を持ち、電源オフ時にも止まらずに時を刻み続けることができる。電池消費を抑えるため、外部電源が利用できる場合はこれを利用するよう設計されている場合もある。

一般的なRTCは現在日時を年月日、時分秒の組み合わせてとして出力する。機種によっては曜日やミリ秒を得ることができるものもある。うるう年は自動補正できるが、うるう秒は事前にいつ生じるか分からないため自律的に補正することはできない。

RTCの精度はミリ秒単位であるのに対し、現代のマイクロプロセッサCPU/MPU)のタイマー機能はマイクロ秒以下の精度で動作する。現代的なOSの多くは時刻をより精密に管理するため、起動時に一度だけRTCから現在日時を読み取り、以降はタイマー機能で測定した起動時からの積算時間を足し合わせて現在時刻としている。

(2018.5.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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