CPUソケット 【CPU socket】
概要
CPUソケット(CPU socket)とは、コンピュータ内部の主基板(マザーボード)などに設けられたICチップの接続端子の一つで、マイクロプロセッサ(CPU/MPU)を差し込んで固定するためのもの。チップ側と通電・通信するための金属端子が並び、固定のための冶具などが設置される。プロセッサのサイズや端子の形状、配列などに応じて様々な種類があり、適合する形状のプロセッサしか差し込むことができない。複数のプロセッサ製品が同じソケット形状で提供することもあり、原則として差し込むことができれば使用できるが、稀に信号の仕様の違いや周辺回路の対応状況などから使うことができない場合もある。
また、サイズや基本的な端子の配列が同じでも、仕様が異なるプロセッサを誤挿入することを避けるため、わざと一部のピン配列や切り欠きの位置を変えるなどして物理的に差し込めない別のソケット仕様とする場合がある(LGA1150とLGA1151など)。
CPUスロット (CPU slot)
CPUが他のチップとともに実装された電子基板の形で提供される場合があり、これを差し込むための細長い端子のことをCPUスロット(CPU slot)という。米インテル(Intel)社のPentium IIやPentium IIIを差し込むためのSlot 1コネクタなどが有名。
一部のプロセッサ製品は製造上の都合などから、本体のチップとキャッシュメモリなど別のチップを組み合わせ、小さな電子基板に実装した状態で提供される場合がある。基板の一方の端は金属端子の並ぶエッジコネクタとなっており、冷却ファンなどを組み付けたプラスチックのカートリッジから露出している。この部分をスロットに差し込んで、カートリッジが主基板に対して垂直に立ち上がった状態で使用する。
(2018.5.30更新)