MFP 【Multifunction Peripheral】 複合機 / プリンタ複合機 / デジタル複合機

概要

MFP(Multifunction Peripheral)とは、複数の異なる機能を併せ持ったコンピュータ周辺機器のことで、通常はプリンタと他の機能(FAXイメージスキャナ)を合わせ持った「プリンタ複合機」(デジタル複合機)を意味する。

最も一般的な製品はインクジェットプリンタの筐体上面にイメージスキャナを搭載したもので、パソコンなどからプリンタスキャナの機能をそれぞれ利用できるほか、コンピュータを介さず両機能間を直に接続してカラーコピー機として使用できる。家庭向けや小規模事業所向けのプリンタ製品はこの方式の複合機が主流となっている。

家庭向けの製品としてはFAX電話機にコピーやプリンタなど他の機能を追加した「FAX複合機」(ファクシミリ複合機)もあり、パソコンからプリンタ出力するようにFAX送信をったり、FAXが受信した文書を画像ファイルとしてパソコンで閲覧するといった使い方ができる。

業務用としてはレーザープリンタイメージスキャナやコピー機、FAXの機能を持たせた「レーザー複合機」もよく用いられる。業務用途向けに両面印刷機能や自動原稿送り装置ADFオートドキュメントフィーダ)などが搭載されている機種が多い。

複数の機能のそれぞれについて専用機を導入するよりも購入費用やランニングコストが安い場合が多く、設置面積も小さく配線もシンプルで済む。ただし、スキャナとして使用中はコピーができないなど、用途間の競合が生じるため、多人数で高頻度に使用する環境には適さない。

(2020.2.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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