トークンパッシング 【token passing】
多数の機器が一本の信号線を共有するネットワークでは、同時に複数の機器がデータを送信してしまう「衝突」(collision)を避けなければならない。トークンパッシングではトークンと呼ばれる特定の形式の信号が回線上を流れており、データを送信したい機器はこれを取り込んで代わりにデータを送り出す。送信が終了した機器は再びトークンを回線に放流し、他の端末が送信可能となる。
イーサネット(Ethernet)などで用いられるCSMA/CDと並んで著名なアクセス制御方式の一つとして知られ、リング型の接続形態(トポロジー)を用いる「トークンリング」(Token Ring/IEEE 802.5)や、バス型(信号線共有型)の「トークンバス」(Token Bus/IEEE 802.4)、光ファイバーを利用するFDDI(Fiber Distributed Data Interface)などで採用されていた。
(2018.11.13更新)