エクストラネット【extranet】

概要

エクストラネットとはTCP/IPなどのインターネット技術を用いて、複数の企業・組織の社内ネットワークイントラネット)を相互接続した通信基盤。取引先や関連企業との間で安全に情報をやり取りするために構築され、電子商取引EC)や電子データ交換EDI)の基盤として広く利用されている。
エクストラネットのイメージ画像

社内ネットワークである「イントラネット」(intranet)は通常、外部からのアクセスを遮断した閉域ネットワークである。エクストラネットはこれを複数企業間や企業グループ内で相互接続し、受発注データや在庫情報、業務文書などを共有できるようにする。接続先や利用者は認証によって制限され、許可された相手だけがアクセスできる。

用途としては、製品情報や受発注情報を交換する電子商取引EC)や電子データ交換EDI)、サプライチェーン管理などがある。従来は電話FAX、郵送で行われていた企業間の情報伝達を電子化し、処理の迅速化や情報の一元管理を可能にする。

接続方式には、通信事業者が提供する閉域の専用回線網(VANValue-Added Network)を利用する方式と、インターネット上に暗号化した仮想専用線(VPNVirtual Private Network)を構築する方式がある。VAN信頼性・安定性に優れるがコストがかかる。VPNは低コストで導入しやすく、接続拠点が多い場合にも対応しやすい。近年では従来のエクストラネットに代わってクラウドサービスを介して企業間で情報共有する形態も増えている。

また、主に英語圏では、社内ネットワーク情報システムの一部を区画分けし、外部の取引先や関係者に限定公開した専用ポータルや情報共有システムを “extranet” と呼ぶ用法もある。ネットワーク自体を相互接続するのではなく、認証を通じて特定の外部利用者に社内情報へのアクセス手段を提供する仕組みである。

(2026.6.12更新)
 

他の辞典等による「エクストラネット」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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