共有プリンタ 【shared printer】

概要

共有プリンタ(shared printer)とは、構内ネットワーク(LAN)などを経由して複数のコンピュータから利用できるよう設定されたプリンタのこと。

パソコンなどにUSBケーブルなどで繋がれたプリンタは、通常の設定では直接繋がれたコンピュータからしか印刷できないが、オペレーティングシステム(OS)のネットワーク通信機能と「プリンタ共有」機能を有効することによって、他のコンピュータから印刷の依頼を受け付けることができるようになる。

遠隔側のコンピュータはネットワーク接続機能を用いて共有されたプリンタを探して接続することで、あたかも自らに繋がったプリンタであるかのように印刷できるようになる。共有対象のユーザーやーグループなどが指定されている場合は、適切な権限を持つ利用者しか接続できない。

一方、プリンタ自体に有線のイーサネットEthernet)や無線のWi-Fi無線LAN)によるネットワーク接続機能が内蔵されている場合もあり、これを利用するとコンピュータのプリンタ共有機能を利用しなくても複数のコンピュータから印刷を受け付けることができる。このようなプリンタを「ネットワークプリンタ」(network printer)という。

他のコンピュータに接続された共有プリンタやネットワークプリンタなど、ネットワーク越しに接続するプリンタのことを「リモートプリンタ」と呼ぶことがある。これと対比して、自らにUSBなどで直接接続されたプリンタのことを「ローカルプリンタ」という。

(2022.7.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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