VRF 【Virtual Routing and Forwarding】

概要

VRF(Virtual Routing and Forwarding)とは、ルータ仮想化技術で、一台のルータに複数の仮想的ルータを構成することができるもの。それぞれ別のネットワークに接続され、独立したルーティングテーブルを持つ。

通常、一台のルータは一つの経路表ルーティングテーブル)を持ち、接続されたどのネットワークに対しても同じように振る舞う。VRF機能を持つルータは複数の独立した異なる設定を内部に持つことができ、ネットワークインターフェース(接続先)ごとに使い分けることができる。

広域ネットワークWANWide Area Network)でVRF機能を用いることにより、IP-VPNサービスを提供することができる。ネットワーク上の通信事業者側の端にあるルータPEルータ)が顧客ごとにルーティングテーブルを使い分け、それぞれ独立した異なる閉域網を構成することができる。

(2019.3.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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