GTG 【Gray To Gray】 G to G / 中間階調応答速度

概要

GTG(Gray To Gray)とは、液晶パネルの性能指標の一つで、画素の色をある中間色から別の中間色へ切り替えるのにかかる時間。この値が小さいほど映像を滑らかに表示することができる。

液晶パネルでは液晶物質に電圧を加えてある状態から別の状態に変化させることで色を変化させる。この変化にかかる時間を応答速度(本来は応答時間と呼ぶべきだが速度という呼称が定着している)と呼び、この時間が短ければ短いほど、表示内容の変化に追随して鮮明に像を映し出すことができる。

応答速度はどの色からどの色へ切り替えるかによって異なり、変化が極端なほど短く、近い色の間ほど長くなるという性質がある。通常、単に応答速度という場合は黒から白、あるいは白から黒という最も高速に行える切り替えの時間を指すが、実際の表示ではこのような極端な変化はあまり起こらず、ほとんどが中間階調から別の中間階調への切り替えである。

そこで、実際の使用状況に近い状態での性能を表す指標として、中間色の間での切り替えにかかる応答時間を意味するGTGが考案された。白黒間の応答速度と併記される場合もある。

(2019.1.5更新)

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