SDI 【Serial Digital Interface】 シリアルデジタルインターフェース
概要
SDI(Serial Digital Interface)とは、主に業務用の映像機器などで使われる、デジタル映像信号の伝送規格の一つ。米映画テレビ技術者協会(SMPTE:Society of Motion Picture and Television Engineers)が規格を策定している。同軸ケーブルとBNCコネクタで機器同士を接続し、非圧縮のデジタル映像とデジタル音声を伝送することができる。最長100mまでの伝送に対応するが、信号を再送信するリピータ装置を介して延長することもできる。
初期の規格は現在でいうSD画質(Standard Definition)の映像信号を伝送することができ、現在では「SD-SDI」とも呼ばれる。NTSC(480i)やPAL(525i)などアナログテレビ放送の映像信号と付随する音声(最大8チャンネル)をデジタル伝送することができる。コンポーネント信号に対応する「D-1 SDI」と、コンポジット信号に対応する「D-2 SDI」がある。
後にHD画質(High Definition)に対応した仕様が追加された。DVDなどで用いられる1080iや1125i、750pなどの映像信号に対応するものは「HD-SDI」、1080pに対応するのものは「3G-SDI」(伝送速度が3Gbpsの意)と呼ばれる。
4K画質に対応するためさらに高度化した規格も策定されており、6Gbps伝送が可能な「6G-SDI」、12Gbpsに対応した「12G-SDI」、2本の同軸ケーブルで同時にHD-SDI伝送を行う「Dual-Link HD-SDI」、4本のケーブルで同時に3G-SDI伝送を行う「Quad-Link 3G-SDI」などの仕様が発行されている。
(2021.8.21更新)