G-SYNC

概要

G-SYNCとは、コンピュータ内部のビデオカード(グラフィックカード)とディスプレイ装置の同期技術の一つ。米エヌビディア(NVIDIA)社が開発した仕様で、主にGeForceシリーズなどの同社製ビデオチップで利用される。

ディスプレイの画面書き換え周期(リフレッシュレート)をビデオカード側のそれに合わせて動的に変化させることができる。これにより、両者の書き換えタイミングが合わずに生じる表示の崩れ(ティアリング)や画面への書き換え反映の遅れ(スタッタリング)を軽減することができる。

一般的なコンピュータの使用法では、動画像のコマ(フレーム)単位のズレや遅れはほとんど気にならないが、アクション性の強い3次元グラフィックスのゲームなどを遊ぶ場合には操作感に直結する要素であるため、G-SYNCのような同期技術を用いたほうが快適に遊ぶことができる。

このような可変リフレッシュレート技術は「VRR」(Variable Refresh Rate)と総称され、ビデオチップ業界におけるNVIDIA社のライバルである米AMD社では独自のVRR規格の「FreeSync」方式を推進している。

G-SYNCの方が高い周波数に対応するがディスプレイ側の装置のコストが高く対応機種が限られる。このため、GeForce等のG-SYNC対応ビデオチップFreeSyncに対して互換性を持ち、相手がFreeSync対応ディスプレイでも限定的ながらVRR機能をオンにすることができるようになっている。

(2021.6.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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