VGA端子 【VGA connector】 VGAコネクタ / アナログRGB端子 / analog RGB connector / アナログRGBコネクタ
パソコンとディスプレイ(モニター)を接続するディスプレイケーブルの端子としてよく用いられるもので、D-Sub規格の一つである3列15ピンの角丸台形型の端子(DE-15/HD-15/DB-15/ミニD-Sub15)である。両脇に指で回せるつまみの付いたネジが埋め込まれており、プラグとレセプタクルをしっかり固定することができる。
RGB(赤・緑・青)の各色に対応するアナログ映像信号や、垂直・水平同期信号などを送受信することができる。VGA規格(640×480ピクセル)のグラフィックス機能を持ったPC/AT互換機などで標準的に用いられてきたためこのように呼ばれる。ノートパソコンなどでは小型化したmini-VGA端子も用いられる。
1987年に米IBM社のPS/2に初めて採用され、1990年代を通じてパソコンとアナログ駆動のCRTディスプレイの間で映像信号を伝送するケーブル端子として普及した。2000年代になるとデジタル駆動の液晶ディスプレイが主流となり、伝送規格もデジタル信号を用いるDVIやHDMI、DisplayPortなどが主流となった。
大画面化も進み、VGA端子の上限である2K解像度(幅2000ピクセル前後の画素数)を超える高精細な製品も増えたため、2010年代になると徐々にコンピュータ側からもディスプレイ側からも撤去されるようになった。現在新規に出荷される製品はVGA端子非対応の製品がほとんどで、デジタル端子のみを備えている。
(2023.2.17更新)