印刷スプーラー 【print spooler】 プリントスプーラー
概要
印刷スプーラー(print spooler)とは、印刷すべき文書データなどをアプリケーションソフトから受け取り、プリンタの空き具合や印刷の進行状況に応じて少しずつデータを送信する機能やソフトウェア。多数の文書を滞り無く整然と印刷することができる。複数の処理要求を保留状態で一時的に保管し、順番に処理するソフトウェアやシステムなどのことを「スプーラー」(spooler)、そのような処理方式を「スプール」(spooling)という。印刷スプーラーは印刷要求をスプール処理する仕組みである。
パソコンのオペレーティングシステム(OS)などに組み込まれており、アプリケーションから印刷要求を受け付けて一時保管する。接続されたプリンタのデバイスドライバを通じてプリンタの状況を監視し、前の文書の印刷が完了したら次の文書のデータの送信を開始する。
印刷スプーラーが存在しない時代はアプリケーションがプリンタの状況を調べて直接やり取りしていたため、他の文書の印刷中は利用者は印刷を実行することができず、印刷を開始してもプリンタへのデータ送信のため印刷完了まで利用者は待っていなければならなかった。
(2023.12.30更新)