TMDS 【Transition Minimized Differential Signaling】 PanelLink
概要
TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)とは、映像機器と表示装置などの間でデジタル信号を伝送する方式の一つ。米シリコンイメージ(Silicon Image)社が開発したもので、DVIおよびHDMIの映像信号の伝送などで用いられる。2本の信号線をペアとして用い、両者の電位差によって信号を伝達する「差動信号」(differential signaling)を採用している。これを各色(RGB:赤・緑・青)ごとに1対ずつ、伝送タイミングを合わせるクロック信号に1対を用意し、4対8本の信号線で映像信号を伝送する(実際にはシールド用に追加の信号線が必要となる)。
伝送データは規定のエンコード方式により10ビット単位のTMDSキャラクタと呼ばれるビット列に変化されて送信される。受信側では逆変換を行って元の信号を取り出す。HDMIでは制御信号や音声信号も映像信号の合間に混載して伝送する。
TMDSはパソコンのビデオカードとディスプレイなどを結ぶDVI(Digital Visual Interface)や、テレビとチューナーやデジタル機器などを結ぶHDMI(High-Definition Multimedia Interface)の信号伝送仕様として採用されている。
(2022.6.27更新)