TMDS 【Transition Minimized Differential Signaling】 PanelLink

概要

TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)とは、映像機器と表示装置などの間でデジタル信号を伝送する方式の一つ。米シリコンイメージ(Silicon Image)社が開発したもので、DVIおよびHDMIの映像信号の伝送などで用いられる。

2本の信号線をペアとして用い、両者の電位差によって信号を伝達する「差動信号」(differential signaling)を採用している。これを各色(RGB:赤・緑・青)ごとに1対ずつ、伝送タイミングを合わせるクロック信号に1対を用意し、4対8本の信号線で映像信号を伝送する(実際にはシールド用に追加の信号線が必要となる)。

伝送データは規定のエンコード方式により10ビット単位のTMDSキャラクタと呼ばれるビットに変化されて送信される。受信側では逆変換をって元の信号を取り出す。HDMIでは制御信号や音声信号も映像信号の合間に混載して伝送する。

TMDSはパソコンビデオカードディスプレイなどを結ぶDVIDigital Visual Interface)や、テレビとチューナーやデジタル機器などを結ぶHDMIHigh-Definition Multimedia Interface)の信号伝送仕様として採用されている。

(2022.6.27更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる