RIP 【Raster Image Processor】 ラスターイメージプロセッサ
概要
RIP(Raster Image Processor)とは、ページ記述言語など高水準のデータ形式で表現された文書データや画像データを解析し、プリンタで印刷可能なビットマップ形式に変換する装置やソフトウェアのこと。プリンタ製品に内蔵されていることが多い。PostScriptやPDF、XPSなどのデータ形式では、解像度によらず高品質な出力を得るため、文字や図形を頂点の座標や直線・曲線の方程式のパラメータの組み合わせた「ベクターイメージ」(ベクター形式/ベクター画像)として表現している。そのままではプリンタの印刷装置で紙に印刷することができない。
これを読み込んで解釈し、色の付いた点(画素/ピクセル)を縦横に規則正しく敷き詰めたビットマップ画像(ラスター画像)を生成するのがRIPの役割である。データの一部に特定サイズのビットマップ画像が含まれる場合もあり、これを適した出力サイズに拡大あるいは縮小する処理を行うこともある。
もともと専用のハードウェアとしてプリンタに内蔵されることが多かったため、ソフトウェアとしてパソコンなどで実行されるものは「ソフトウェアRIP」と呼ばれることが多い。
(2020.7.6更新)